2011年12月15日木曜日

初めてせんべい汁をたべた青森出身の43歳ー侮れないB級グルメ

郷土料理と言えど


青森出身といっても必ずしも地元の郷土料理をすべて食べているわけではない。
今回でもいくつもの青森での初めてがあった。また今回の訪問でも経験出来なかったこともある。

B級グルメ発祥の地、青森

今まで知らなかったのだが、青森がB級グルメの発祥の地らしい。震災後のB1グランプリなどのマスコミでの取り上げ方、地方のご当地メニュー、観光のPRを見ると社会的な影響もすごい。これは確実に侮れないレベルだ。

青森での頭に浮かぶB級グルメ、この三つ、実は今回の訪問前には一つも食べた事が無かった。

黒石のつゆ焼きそば
十和田のバラ焼き
八戸のせんべい汁


黒石と十和田は次回へ持ち越しとなったが、八戸のせんべい汁だけは今回、兄にご馳走してもらった。初めて食べた。

因みに八戸駅のお土産やさんでもせんべい汁のプロモーションがすごい。
全市をあげて、せんべい汁を宣伝しているようだった。旅に「食」の要素は欠かせない。さらに最近のB級グルメブームは追い風だ!宣伝をして、どんどん観光客誘致に繫て欲しい。

八戸市の観光課のサイトから
「鶏肉や魚でだしをとった鍋に、おつゆ用の南部せんべいを割り入れて煮込んだ郷土料理。せんべいを煮る?と聞くとびっくりするかもしれませんが、だし汁が染み込んでつるつるもちもちっとしたせんべいがクセになるおいしさで、その食感はまるでパスタのアルデンテのよう。」

因みに、せんべい汁の東京都内、正しく言うと、私の周りでは「せんべい汁」の知名度は高い。一方で私も含めて食べた事がある人は限りなく少ない。

食のイノベーション

ブランドとして、南部せんべいは確実に全国区。八戸、岩手のお土産としても確立されている。地元でも、南部せんべいは子供の頃からのおやつとして定着している。
ある意味で、せんべいだけでは宣伝効果はかなり限界?だったと思う。これが鍋の具材になるんだから面白い。

イマジネーションの想定域を超えイノベーションである。

乾燥の状態で食べるからせんべい。濡れた状態で食べるものではないだろう!というのが普通。せんべいと鍋は想定外だ。

因みに黒石のつゆ焼きそばもイマジネーションからイノベーション?かもしれない。焼きそばはつゆなんて無いから焼きそばであるはず。
実家の隣町だが食べたことは無い。

地元では昔から食べられていた食べ方らしいが、始めたであろうグループなり、人に脱帽する。常識を打ち破るってすごい。

さて、知名度があがってもやはり食べ物は「味」が大事である。
観光で来た人、ネットでお取り寄せした人。こういった人たちの口コミが重要。食べるからには美味しいものを食べたい。

さあ鍋も準備が出来た。生まれて初めてのせんべい汁。


さて実食


せんべいはゴマなどがついていないプレーンな状態。
今回のスープはパッケージについていた醤油ベースのさっぱりスープ。具材は椎茸、水菜などを購入。肉、魚はいれていない。

鍋の具にすべて火が通ったところでせんべいを割って投入。
些か兄も緊張気味だが、未知の世界への挑戦の為か目がイキイキとしている。

このワクワク感もいい!

さて、実食。

「大丈夫だ」
「おいしい」
「斬新な味」
「これせんべい?」
「やられた」


家族がそれぞれに感想を述べる。

みんなポジティブな意見だ!
言いながらもまだサプライズ状態。
なかなかここまで感想を言いたくなる料理も珍しい。

侮るべからず、せんべい汁。


強いて言えばふのような味。
マロニーを思えば、汁に入れての変形もわからないでしない。
増えるわかめちゃんのように劇的な変化はない。

乾燥したせんべいが汁を吸い取ることで、全くの別の食材になる。せんべい臭さはない。しっかりと鍋料理の一部、いや主役となっている。うん、鍋料理だ。

ダイエット中の人には肉代わりにもよさそうだ!
とにかく誰かに伝えたくなる食べ物だ!
侮るべからず、せんべい汁。

せんべい汁、地元青森出身で43になってはじめて頂きました。
このせんべい汁、オススメです!


想定域を超えるものへの出会い
食べ始めのワクワク感
誰かに伝えたくなる食後の高揚感
そして、美味しい!

関連リンク



八戸せんべい汁研究所

八戸地方の南部せんべい食文化

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